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根津美術館コレクション展 古筆切 ともに楽しむために 2011年7月13日(水)~8月14日(日) [展覧会]

根津美術館に行ってきました・・・。
本当はカキツバタの絵(=尾形光琳)や藤の絵(=円山応挙)が見れるんじゃないか(有名な絵なので特別展と関係なくいつでもみせてるんじゃないか・・・・)とおもって見に行ったのですが
表題にある「古筆切(こひつぎれ)」の展覧会でした。ちなみに期待の二作品は見れませんでした。

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/collection-now.html


古筆切とは昔の人がさらに昔の人の書いたお習字というか「書」の一部を切り取って
掛け軸にはりつけてありがたく眺める・・・という美術品・・・

ふーん。面白いのかな・・・とか思いましたけどひょっとしたらのお目当ての絵に出合えるかもだし、
場所が表参道と職場のすぐ近くで昼休みに昼飯抜く覚悟でくればさっと見ていけるとおもったのです。

せっかく昼飯抜きで来て見ないのもなぁ・・・と1200円微妙でしたが入ってみました。
収集作品にあった「尾形切(おがたきれ)」というのが気になったのもありました。
尾形光琳が持っていたのだそうです。
その書道作品の切れ端をどのように見ていたのか・・・
なにか画家の気持ちに近づくことができないものだろうか・・・と
「切れ」ではないのですが、池大雅(いけのたいが)という画家が書いた書道作品も収集品にはあったのでちょっと期待して行きました。

根津美術館は表参道交差点から原宿の反対側にずっと行くと突き当たりにあります。
今回はじめていきましたが大変入り口までの道がおしゃれです。
茶道の茶房に招かれたような気分になりました。

竹のしつらえられた石畳の道をかきわけて入り口に行きます。
入り口には仏像、企画展のゾーンは1F、その他の常設展示品が3階にあります。
(2階は休む場所)
中庭が広くて、上ったり下ったりと高低差があって、散歩などにおあつらえ向き、
カップルの方にお勧めできるような憩いの空間のような気がします。
時間ないので入りませんでしたが食事などできるカフェもあり
美術品の見れる公園・・・のうように考えてもいいかもしれません。

光琳作品や応挙作品の展示期間はたぶん混むでしょうから
今回の書道関係の展覧会などはゆっくりと雅な時間を感じるには
よいかもしれません。

さて、古筆切ですが掛け軸にちょこっとちょん切られた書が小さく飾られてたりします。
で説明を見ると

「本阿弥切 伝 小野道風筆」なんて感じで

誰が持っていたか、誰が書いたかなどが説明されてますが
「伝」というのが多いです。

「伝」は・・・といわれてますが・・・(本当は)違います。ということです。
おののとうふうが書いたとおもって、
尾形時代の有名な美術コーディネータ本阿弥光悦という人が大事に大事に掛け軸にして
床の間飾って慈しんでたんですね・・・

つい贋作を掴まされてもめでている当事一流の目利きを想像してしまいますが
その書が書かれている紙はなんかの顔料で装飾されていて綺麗。
掛け軸に丁寧な刺繍がされていて
今の時代ではあるまいし、並々ならぬ敬意を抱いて書を飾ってありがたがってたんだなと
思います。

書道はそんなに知識ないのですが漢字のきっちり書いてある書(お経の書き写しなど)より
和歌がかなで流れるようにつながってる(連綿というそうです。別の記事で詳述します)
ものはなかなか美しいなと思います。
読めるところと読めないところがありますがこれがわかって書けたら雅だなと
変な興味が出てきちゃいました^^

文字そのものの流れや風格を楽しむのもあるでしょうが
書が書かれている紙の装飾性と掛け軸への装飾から、昔の人の
そのまた昔に抱く敬意の念を感じるのが面白い見方かもしれません。
かな書道の経験があって、万葉がな読み書きできる人(なにげに多いみたいですねこういう人)
ならかなり感じるものがあるでしょう。僕ですら墨でも摺ってみようかとおもうくらいですから^^

さて他には水のある風景と称して水墨画や若干の屏風絵(点数はいまいちです)があったり
3階に茶道具があったりします。いろんな分野に収集品があるからどの分野もちょっとづつしか見れないんですね。
ここで今見れる絵には芸阿弥という人の水墨画が重文指定作があるらしいです。
(阿弥とつくのは室町幕府のお墨つきの芸術家ということだそうです。)
あんまりぴんとこなかったなぁ・・・

カキツバタと藤が見れる日が来たら必ず行こうとおもってます。
またそのころにはこちらのブログでもご案内しようと思います。

ショップでは想像通りにカキツバタのあれこれグッズがありました。
藤はそんなになかったのですが大判の絵葉書があったので買いました。

展覧会はこの後刀剣などと続きますがたぶんがらがらでしょう。
こういう期間はデートコースなどに使っていただくにはなかなかいいかもしれません^^

美しき日本の原風景 -山種美術館-(7月24日まで) 次回予告日本画どうぶつえん [展覧会]

美しき日本の原風景 -山種美術館-(7月24日まで)

表題の展覧会行ってきました。
http://www.yamatane-museum.jp/

渋谷か恵比寿からバス(歩いてもOKですが、暑かったり台風だったりするのでバス使った方がいいと思います。)
で2つくらい。
ぽつんとあります。

地下に展示室が大きいのと小さいのがあるだけで
おびただしい蒐集作品を持っているのにせいぜい60点くらいしか
見れません。

・・・・が近代の日本画のすばらしい作品をいつも見せてくれる美術館です。
企画展のたびに自分のとこ以外の作品も集めて
なんかのテーマ性をもって楽しませてくれるのは美術館の意欲なのでしょうね。
少し高いのですが上のリンクサイトで割引クーポン印刷したり、
前売り買っておけば結構安くなります。1000⇒900または800(前売)円。

今回は風景画。
もうほとんど会期終わりますので作品の感想と画家の紹介の記事になってしまいますが
とてもいい展覧会だったと思いますので紹介させていただきます。

山種美術館は近代のコメ取引所のドンみたいな山崎種三さんと言う人が
画家と付き合い深めながら作品を収集してきたそうです。
ですので作品は基本的に明治以降の近代作家がほとんどです。

ミーハーなので東山魁夷さんの作品など目当てで行きました・・が、やっぱりどれもこれもすごいと
思わされました。
以下は美術館のサイトにあった展示予定作品です。

大きい展示室1の内容:
 川合玉堂《春風春水》、《早乙女》、《山雨一過》、《溪雨紅樹》
 奥田元宋《玄溟》、《山澗雨趣》、《奥入瀬(春)》
 東山魁夷《春静》、《緑潤う》、《秋彩》、《年暮る》
 横山操《越路十景》(全10点)

小さい展示室2の内容:(富士山尽し)
 横山大観《霊峰不二》
 小林古径《不尽》
 安田靫彦《富嶽》
 伊東深水《富士》、

ほか約60点  

実はここにあげられた他に
川合玉堂さんの学んだ
円山派の絵や橋本雅邦の絵(幻想的な着彩をした竜虎の図などで有名。展示作は別ですが)
が参考展示として並んでいました。
予告と違いますといって作品が加わるのは大歓迎ですよね。^^

ここまでのブログ記事で取りあげたのですが僕は円山応挙大好きで
その流れを組む写実的な絵が大好きです。

川合玉堂さんははじめ円山派で学び、橋本雅邦さんの絵(例の竜虎図だったと聞きます。)
を見て上京を決意し、農村の自然を描きまくりました。その画風の根幹を知らしめるための
参考展示だったんだと思います。

まず円山応(なんとか)さん(・・・漢字忘れました)の絵を見ました。
ガラスケースに平置きで普通に売ってる画集くらいのサイズの本
(色紙のようなページの真ん中をくりぬいて絵の表面が重ならないようにしてあります)
を広げてあります。

他のページもみてみたくなるようなまさに円山派の写実的な美しさでした。
金の屏風に描かれたわけでもなく、普通に紙に墨で描きこまれあとから日光などを薄く赤く着彩してる
山間の景色の絵ですが応挙以来の伝統の写実(真景)画とはこういうものかと思いました。
円山派に師事するとこんな御手本を見させてもらえてやまほど絵を描かせてもらえたんだなぁ・・・と

次に割と川合玉堂の絵に似てる橋本雅邦作品(掛け軸)。

橋本雅邦の作品をそんなにしらないのですがもっと色のけばけばしいのを想像してましたが
意外と落ち着いてます。

それから川合作品を見て行きますと
色付けてるんですけど本質は水墨画ですね。
墨の濃淡でかなりのディテールを描いてから色がつけられる。

それと円山派にも橋本雅邦にもない特徴としてはすんごい牧歌的な農家の人の仕事の姿が描かれてます。
可愛い農家の人たちですね。

・田植えをして腰をあおってる人やせっせといねを置いてる人
・滝や水路の樋の写実的な表現の合間に小さく小さくかわいらしい人が描かれている。

ところどころ作品の展示の中に挟まれて画家自身の言葉が書かれています。
だいたいこんなことが言われてました↓(暗記してないので細部はごめんなさい)
「父も祖父も絵を描かなかったけれども小さなころに山に連れられては
 弁当を広げて景色を見ていた。僕には景色というのはこうやって幼いころに
 自分が実際に見て育ったものだ。(橋本雅邦先生のように)理想であれという景色は描けない」

なるほど、だからこの小さな人たちが必要なのかもしれない。
誰かがいてそこの自然と共生して恵みをもらってるその静かな感じが景色というものなんだろうな。

遠近を色の濃さや透視図法で表現したり、雪や吹雪を表現したり、滝が描かれていたりと
人のない景色もスケールがでかくて雄大で魅力あります。

あとでショップで画集(というか解説書)買ってしまいました。
画集見ると初期は本当に円山派ならではの金箔水墨画や
琳派顔負けにきんきらきんな屏風絵のようなものを描いてます。
・・・・すごいなぁ・・・どうしてこれが描けるようになってからなおあの牧歌的な農家の絵に還って行ったんだろう。
そう思うとかわいらしい農家の人たちがいるこの景色がいとも愛すべき景色なのだとつくづく思えました。

晩年を多摩ですごしたようで玉堂美術館というのがあるそうです。ちょっと暇になったら行ってみようと思いました。
大変多作で奥の深い画家だったのだなとつくづく思います。

展示室の付き当たりにあるのは奥田元宗の「奥入瀬」。
それとその向かいに「玄溟」。
この人は画家にはその人にあった色がある・・とか、そんな言葉を残したみたいですね。
彼にとってはそれが赤だったとか・・・。青の人もいるだろうし、黒の人もいる。
ぜんぜん違う画家ですがある画家(名前忘れた・・)が闇をもっとみたい・・と言ったりしたのを
思いだしました。
僕は画家でもなんでもないけれど、どんな色がこころの真ん中にあるだろう・・・
とか
彼がどういう風に赤を追いかけたのだろう・・・と思いました。
残念ながら彼の赤い作品がこの展覧会では少なくて見えてきませんでしたが・・・

松島に雪が降ったら教えてくれと知人に言って、雪が降ったと聞けば
それを描くために電車で行ったそうです。絵を描くというのは全身でやることなんだと思わされます。
そういう執念があるからこそ描けるんだろうなぁ。もう松島はこういう景色でなくなってしまったし・・・。

次は東山魁夷です。この人になるとついこの間までいらっしゃったし、とても身近に感じますが
1979年ごろに人間の生活を便利にするために山林を切り開き
なにかを失ってるこの国が豊かだと言っていいのだろうか・・・
本当に豊かな国というのは山河があり、自然と共生してて・・というようなことをおっしゃってます。

水俣病などの公害病のような歪みを頭において発言されたのかもしれませんし、
木が生い茂っていたお気に入りの場所が丸裸にされて道路が通ることを直感的に
嘆いたのかは分かりません。
どうか短絡に今問題になってる「原発問題」などとくっつけないでと思うのですが
画家の直感の発言はいろんなものを見つめて熟慮にまさって正鵠を突くものだと思います。

前人未到の土地に行かなくても、それこそただ一枚の葉を見つめるだけで自然というものは見えてくるとか
景色を描くということは人の心を描くことだとか・・・自分に根っこのない人は絶対に言えない言葉だと
思わされます。
画家とは生き様なのですね。昔はこんな画家がたくさんいたんでしょう。

次に横山操さん。確か近代美術館に五重塔が焼け崩れた絵を描いててそれが印象に残ってました。
名前だけ聞いていた(全部そろった話はあまり聞かない)越路十景の全作が一気に見れます。
金をふんだんに使ってるけど黒いイメージで厳しい景色だと思います。
綺麗とかそんなことでなく、ただ厳しくて迫る感じで孤独な印象でした。
五重塔も思ったんですが、どうしてこんな絵を描くんだろう。と思います。
不思議な力強さを感じます。好きになれないけど興味が離れない。

小さな第二展示室は富士山の絵ばかり。
結構な大御所の作品がならんでます。

ショップは速水御舟をグッズにしてるのが多かったです。
(次の展覧会でたくさん展示予定です。有名な絵が多い短命な方だったのでちょっと伝説的です。
 山種美術館の顔になりつづあるんでしょうね^^)
有名な炎舞という絵(仏画の不動明王の背中にあるような炎の周りに蛾が群れてる絵)のグッズオンパレード
で「もっといろいろあるのにもったいない・・・」と思いました。
速水御舟の花鳥画の絵ハガキと川合玉堂の画集を買って(amazonで買えばよかった^^)
帰りました。

ちなみに次は
夏休み企画 日本画どうぶつえん
だそうで、そのタイトルから子供を狙ってるのかもしれませんが
大人の日本画ファンがよだれをだしそうな近代名画がたくさん来ます。

以下は美術館から抜粋です。

出品作品:(予定)

竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】(前半展示)
速水御舟《昆虫二題 葉陰魔手・粧蛾舞戯》(前半展示)

西山翠嶂《狗子》
西村五雲《白熊》
川端龍子《華曲》
横山大観《木兎》
山口華楊《木精》
竹内栖鳳《鴨雛》
小茂田青樹《雛》
川端龍子《黒潮》
徳岡神泉《緋鯉》、
山本梅逸《花虫図》
竹内栖鳳《蛙と蜻蛉》

小林古径《猫》(後半展示)
速水御舟《炎舞》【重要文化財】(後半展示)

ほか約60点  
*出品内容には変更が入る場合があります。


たぶん前期も後期も行くと思います。
2008年にも同様ないきものに焦点あてた展覧会あったようですが
(毎年やってるのかも?)
画家としていろいろ知りたいのは川端龍子・竹内栖鳳・速水御舟さんです。
あと、個人的には山口華楊の木精(こだま)がずっと前から見てみたかったです。
すごく楽しみな展覧会です。

たぬきの金玉と猫をじゃらす美人にほっこり^^・・・歌川国芳展覧会@[原宿]太田記念美術館 [展覧会]

歌川国芳の展覧会行ってきました。

浮世絵・・あんまり・・・と思ってたんですが
あちこちのブログ見てるととてもよかったとの評判で
へーーと思ってサイト見てみるとぼやぼやして
早く行かないと終わっちゃいますので・・・

僕がこの人の作品で知ってたのは
「見かけはこハゐがとんだいい人だ」

とか
「人をバカにしたひとだ」

kuniyoshi_hitowobakani.jpg

みたいな人が集まって人の顔になる奴とか
あと、宮本武蔵が海で鯨に刀突き刺してる作品でした。

宮本武蔵は好きだったんだけど。。。
人が集まる顔の絵はどんなもんか・・確かに新しい試みなんだろうけど・・・
そんな前印象でした。

展覧会の詳細情報は末尾に載せますが
場所は太田記念美術館という原宿の小さな美術館
うーん。1000円か・・と思うくらいの小ささですが

浮世絵ってそれぞれ作品小さいしありかもしれません。意外とたくさんの作品が見れます。

会期中に前半と後半で作品入れ替えるらしいですが、
僕がみたのは後半。これから行かれる方も後半ですね。

肉筆の掛け軸が畳敷きのスペースにあります。(これに近寄るには下足。)
ふーん。うまいじゃない・・・大黒様とかを墨だけでさらっと描いてます。

肉筆スペースが終わると版画スペースですが
さっそく「見かけはこハゐがとんだいい人だ」とか「人をバカにしたひとだ」
が・・・

あらあら、いきなり出して見せるものなくならない?これが第一印象。

ですがこういう思いつきが次から次に出てくる奇才だったのですね。

ちなみに最近みつかったまぼろしの名品だそうです。
↓かさねのぼうこん
kasanenoboukon.jpg


猫や金魚や蛙やいろんな動物が役者のように見栄を切ってかっこよくなんかを演じていたり
猫を集めて「かつを」の字の形をなしていたり・・・
kuniyoshi_katsuo.jpg

だんだんと彼が描いていたワールドが見えてきました。

家に猫をたくさん飼っていたそうです。すごい動物好きだったとか・・・
猫はふてぶてしいのもいますが楽しそうで可愛いのもいます。

裃(かみしも)つけて福助みたいにお辞儀してる猫の裃には「小判」模様のカスリがあったり・・・
しゃれっけがあります^^
動物は幸せそうで動物のワールドを慈しんでるのがよく伝わってくる。

コミカルで、動物たちがいきいきしてる・・・人も生き生きしてる。
そういう魅力を感じました。

皮肉っぽいジョークの絵としては
影絵のように描いたまっくろの絵で「イセエビ」?と思ったら
釣竿日本もったおじさんの姿がその影絵とまったく同じ輪郭でよこにかいてある。

とか上から見ても下から見ても人の顔・・て奴あるじゃないですか・・
あれをたくさん描いてました。よく思いつくなぁ・・と感心しちゃう。


もう一つ影絵で「金魚の影絵?」・・・と思ったら、うう・・・恥ずかしくて書きづらいけど
たぬきがきん○まで漁師をドツいてる・・・

tanuki.jpg



彼の描くたぬきはまるで狐のようにやせていますが
その「き○たま」は自分の体の他の部分よりよほどデカい・・・
びろびろに広がる・・・

あー、もう○とか書いてても面倒くさいから直に書く^^!!

彼にとってたぬきの金玉というのは相当ツボだったようで20枚くらいあったんじゃないかと・・・
・金玉を海に向かって地引あみのように投げて漁をするたぬきたち
・金玉をふんどしのように自分の腰に巻いて相撲をとるたぬきたち
・お店の屋根から、金玉を下ろしそこにお店の名前を看板のように書いてあるたぬきたち
・さむいので自分の金玉を毛布のようにかぶって寒さをしのぐたぬきたち
・おやぶんたぬきが木の枝に金玉をかけてふんぞり返っていてそれをバチで他の狸が太鼓でたたいてる・・・。
などなどなど・・・

僕は笑いが止まらなくなってしまった・・・。静かにしなきゃいけないのに^^
彼のたぬきはすごいツボでした^^・・・

あと福禄寿(ふくろくじゅ)という頭がびょーんとたてに長い七福神の神様いますよね。
あの人の頭テーマにしたばかばかしい絵がたくさんある。かわいい神様ですね^^

彼はかなり遅れて出てきた浮世絵師らしいです。
天保の改革という政策が施行されたころの人で
やれ
「役者の絵は描いてはいけない」
「女性の絵は描いてはいけない」
と次から次に禁令がでたそうです。

最初は武者絵/役者絵と古典の豪傑(それこそ武蔵とか水滸伝の花和尚さんとか・・・)や有名役者の
絵で人気を博したようですがこのような禁令が出るたびに
さてこの絵はどう取り締まろうか・・みたいな絵を描いたらしい。

曰く
・金魚や亀に顔だけ当時の人気役者顔をいれた絵(気持ち悪いけど^^)
・猫や鳥役者に見立てた絵
・上のたぬきの例のような動物で笑わす絵
・・・・


この人の落款(サイン)は一勇斉 国芳(斉と国は旧字体)
好きなものを思いっきり描くぞ!って気概が伝わってくるような気がした。

役者絵はだめだ・・・といわれて
子供の落書きのようにしょぼい絵に混ぜて
役者の顔だけはしっかりイケメンに描かれてて
悪者(妖怪とか)はほんとに落書き。
落款(サイン)はチョークの落書きのようにずばり「一勇斉 国芳」と書き切ってるのがあって
男だなぁと。

すごい江戸なまりの典型的な江戸っ子だったそうで
高価な顔料かったら一晩で使い切ってしまうようなきっぷのいい人だったようです。

そういえばプルシアンブルー(オランダからそのころ渡来した青の顔料。日本ではべろ藍と言われました。)
をふんだんに使った絵もありました。

親分肌でたくさんの門弟を抱え、絵を教えてたとか。
奉行所が税をとりたてようにも金を弟子を優先にして配ってしまうのでとりたてられない
とか書いてたらしい記録があるとか・・・
火事があれば遠かろうが近かろうがいつでもそこまで行って消しに行くとか・・・

・・・・いい人だったんですね。動物の絵とか子供の絵とかにも人柄が滲むようなところがあります。

あ、美人画もありました(注:春画はない。←結構描いてるらしいけど)。
例の天保の改革で女性を単独で描いてはいけないが、絵の中に地域の名産品を含めればいい
とのことでなぜか蛸の名産地の絵が後ろにかかってますが、
女性が猫をじゃらして微笑んでる美人画でした・・・。

kuniyoshi_bijin_neko.jpg


清ましてぽっぴん吹いてる奴より、ちょっとふりかえってる奴よりよほど生き生きとした女性の姿
をみたような気分で、この光景を切り取る国芳親分のきっぷに感服。

基本ひきめ鉤鼻っぽいのですが、目の二重の表現などはとてもあでやかだと思いました。
これは実物か図録などの高品質なものみないと伝わらないと思います・・・。

好きなものたくさん描いて、禁令をするりと抜けて人に愛された画家だったのだと思う。
すごく好きな画家になりました。いつか猫とじゃれる美人を模写してみたいと思います。


さて、さらに面白い展示がありました。
オランダ渡りの図鑑のようなものを国芳がもっていてそれを粉本(日本画ではお手本をこういいます)に
して彼が絵を描いてたんじゃないか・・・という展示です。

その本の該当する絵と彼の絵を並べて見せて・・・なるほどね・・と。

西洋の写実的な絵が江戸後期の日本画家に与えた影響は大きくて
洋風画と言われる作品群があります。
彼も一部(こっけいな多数の作品がでる前です。天保初期)
透視図法の遠近表現をやったりしてるのがあります。
オランダのそれよりも極端なんじゃないかと思われるような遠近感。
このころに手に入れた西洋の図鑑を粉本にして絵を描いていた。・・・ありえるでしょうね。
というか展示を見てたら間違いないなとおもいました。

1時間半ほどで閉館時間で追い出されました^^
もっと見ていたかったけど・・・画集(図録)買って帰りました。
2400円・・痛いけど、それ以上に国芳親分が好きになりました^^。

これ・・お勧めです。


■■ 没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳 ■■

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H230607kuniyoshi.html

【会期】2011年6月1日(水)~7月28日(木)

前期:<豪傑なる武者と妖怪>2011年6月1日(水)~6月26日(日)
後期:<遊び心と西洋の風>2011年7月1日(金)~7月28日(木)
(前後期で展示替え)

【会場】太田記念美術館
 〒150-0001
 東京都渋谷区神宮前1-10-10 
 TEL: 03-3403-0880  FAX: 03-3470-5994
 問合先: 03-5777-8600 (ハローダイヤル) 

【開館】午前10時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)


【休館】6月6、13、20、27~30日/7月4、11、19、25日

【料金】一般 1000円 ・ 大高生 700円 ・ 中学生以下無料


もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

この画集がよくでてますね。
この展覧会の図録の方がコストパフォーマンスいいかもしれませんがいけない人はこれ眺めてもらえば・・
(どっちかというと前半展示のイメージですが^^)

ワシントンナショナルギャラリー展 [展覧会]

この一つ前の記事と同様にもう過ぎてしまったとある平日の話です。
会社サボって (=もちろんちゃんと有給休暇ですよ)
美術館いってました。平日はいいな。美術館広々してます^^。

これは日本画模写のブログなんですけど、洋画もすきなんで・・・・

こっちはまだまだやってるのでご興味ある方どうぞ
六本木の国立新美術館のワシントンナショナルギャラリー展

http://www.ntv.co.jp/washington/index.html

土日にも行ったからもう二回行ってます^^
もう一回くらい行きそうな気がする・・・

期待を裏切らなかった。すごいこれはこれはという有名な絵が惜しげもなく・・・
こんなに貸して本家のワシントンはどうしたんだろう・・
日本が苦難の時期だから貸してくれてるんだろうかとまで思った。
だったらこれ東北の人に見せてあげなきゃ・・

印象派という言葉で人くくりにされる人がたくさんいるけど
その浮き沈みや歴史を感じる展覧でした。

マネの絵がポスターなどで出てます。これが一番の見せ場なのかと思ったら
ゴッホの自画像とか、セザンヌの風景画とかごまんとありました。

僕は印象派といえばどの画家がすき・・・と言えばベタですけどルノワールですが
あんまりなかったな・・ただ素敵な絵はあります。
ルノワールの踊り子・・・これはフランスに残ってる彼のほかの絵画にあまりない雰囲気だな・・
と周りに溶けちゃうような服ときりっとした少女・・・


今回印象に残ったのはモネでした・・。再発見したというか、直に見ると印象かわる。
たいがい「お、こんなにいいのか・・・」と言う感じでたいがいいいほうに印象変わります。
だから展覧会は実際に見てみる喜びがあるんでしょうね。

さて・・・
モネ・・・明るい薄い色が好きなんだけど、たぶん誰でも見ると「あーあれね」といいそうな。日傘さして子供連れてる女の人の絵(下から風が拭いてるような・・奥さんと子供らしい)ありました。
これ大好きな絵でした。なんかドラマ感じるんですよね・・・

モネはあかるい色を使うのがとても上手だなと思います。
例の睡蓮などみてると水面の平らさを表現するあかるい葉っぱと水底に沈む水面下のものの同時に
見える表現は本当に心奪われる。
すごく家族を愛してた人なんでしょうね。
子供が生まれたばかりのゆりかごを描いてる絵・・・柔らかい布でインテリアが囲まれてる質感が滲んでいてとても優しい。

(あ、これは展覧会見終わった後に画集でみたのですけど
 ↓
 彼が最初の奥さんを看取るときに描いた絵というのもありました。
 (カミーユといお名前なんですね。男性の名前かと思ってた。)
 このような瞬間を画題にするのかという意見もあるようですが、絵しか彼にはなかったんだと思います。
 家族思いで浮いた話の一つもない実直な彼ならではの悲しみ方だったんだろうなと僕は思いました。
 そういう重たい悲しみが伝わってくる絵でした。ショップで少し立ち止まってしまった。
 遊び歩いてた画家がやったらいやに思うだろうな・・・でもモネならありです。)
     
ちなみにルノワールがモネの奥さんと子供書いてる絵も(構図ぜんぜんちがうけど)あって、おお作風の違い感じられて面白いなぁと思いました。

あとセザンヌも注目しましたね・・・。
正直、これまで画集で眺めるだけだと「そんなにいいかねぇ・・」
みたいに思ってました。美大出たわけでもなく理論をちゃんと勉強してないのでよさがわかってるわけでないので。

でも絵を形で構成する試みをはじめてやった画家だというのはよくわかりました。
赤いチョッキの少年(このコレクション以外にもあちこちにこの少年のモチーフを描いてたと思います。)
や静物や山のそれぞれ有名な(どっかで見た)作品が見れます。

のちのピカソやその他の抽象画のDNAだといわれればよくわかる・・・。
きちんと叙情的な絵画としてはぎりぎりの遊びな気がします。

「画家の興味は形を正確にとらえることよりも絵画としての可能性をさぐることにある・・」
そんな感じのコメントが静物の絵に添えられてましたがなるほどと思わされます。


いろんな人がしのぎ削って切磋琢磨してたんだなぁ。 印象派というのは


日本画のアクリル模写のサイトなので作品に対する感想はこの程度にしておきますが
このワシントンナショナルギャラリーはそうそうたる画家の作品がありましたから
行った人がそれぞれなんか打たれる作品があるでしょうね。これは行かないと損。

これだけ付言して、あとはショップの状況でも


ショップでは残念ながらモネの日傘の夫人の絵のグッズ絵葉書のみ・・
クリアファイルにこれがもれるんだ・・・確かにいろいろいい作品あるからなぁ・・
モネの特集載った安い本一冊買いました。(がっかりしてその日の午後は仕事しましたとさ^^ )
洋画も模写しようかな・・・なけりゃ自分で書かなきゃ・・クリアファイルにできないかな・・・

絵葉書はめぼしいもの一通り、7-800円でちょっとお得にパックになってるのが3種くらいあります。
パックはわりと雰囲気の似てるのが集まってるのでどれか一個くらいで自分の好みが落ち着きそうですね^^

イーゼルにミニチュア模写が2500円くらいでいろいろ。(もちろんよくある5-6万以上のしっかりしたサイズの模写も売ってました。)
500円ポスターやクリアファイルはかなり絞り込まれてます。もうちょっと作ってほしかったな・・・
マネのポスターTOPの絵とか・・・

パウル・クレー展(終わらないアトリエ・・・) たまには洋画の展覧会の話も・・・ [展覧会]

これはもう過ぎてしまったとある平日の話です。
ちょこちょこ会社サボって (もちろんちゃんと有給休暇ですよ)
美術館いってました。平日はいいな。隙間が多い^^。

これは日本画模写のブログなんですけど、洋画もすきなんで・・・・

まだやってるのでご興味ある方どうぞ
まずは竹橋の国立近代美術館のパウル・クレー展

http://klee.exhn.jp/

数年前にクレー展が日本であったのだけど見逃してたので
(多作な人なのでそのときとかなり違う作品があるんだろうが・・・)
今度こそ・・と狙い定めて行きました。

この人はスイス生まれで戦時中にドイツを転々として創作した人です。

日本では素描のかわいらしい天使とか、
幾何学模様の子供の落書きみたいな抽象画が多くて、非常に人気。

たぶんほんわかした感じを抱いてる人が多いんじゃないかと・・

セレビーなおば様とお姉さまがたくさん来てました^^。
平日だから、まあそうだよね・・・意外と混んでた。

よく谷川俊太郎とかが絵にあわせて詩を書いたりする・・・。

・・が実生活ではかなり放蕩な人生を送ったようです。
女性遍歴も多い。

実家は音楽家の家庭で、ピアノがものすごい得意だったらしいけど
モーツアルトがすでにこの世にあれだけのものを残したのに
音楽で僕がやるべきことがあろうか・・みたいなことを言って
絵に傾倒していったようです。

初期に暗いグロテスクな作品も意外とあるし、
ほんわか天使も副題にエロなタイトルのものがあったり、
なんでもないようにみえる抽象画も「淑女が密室でしていること」
とかタイトルつけて「・???」みたいなの多い^^。
(何してるんだろう・・・形的にはなんだかさっぱりわからんかった)

ロシアのカンディンスキーとかがよく比べられるけど、あっちはすごく幾何学的で、
かたやクレーにはどろどろしたアナログなものを感じます。

そうそう、子供が思いつきで書く勢いのようなものを原始的で本来的な
創作だとかいって、素描もそういうものを目指したらしい。
一見稚拙な絵ですが、とても手が込んだ作品が多いようです。

素描して、キャンバスに輪郭を転写して、色を塗ったり裏面もあるようにしたり、あるいは絵を切断して組み合わせたり、部品として回転させて再構成したり・・・

この展覧会はこういう過程がよくわかるように工夫されてました。
興味深かった。


そして大きな作品を切断したらそれぞれが別のところで飾られたりしてるようです。


よくよく部分を見ると稚拙な怪人の絵のうろこみたいなのが油彩独特の光沢で緻密な金属のうろこのように見えたり・・・・ 近くで見たり遠くで見たりすると作品が二倍楽しめる。



本当の晩年の彩りのものや天使素描などを除けば
基本摩訶不思議でおどろおどろしい。



黒い奴に強くて明るい赤の炎とか・・・
明るい色があっても闇の中だから際立つ感じの作品が印象強かったな。
僕にとっては彼は闇の印象を与える会社。


竹橋の国立近代美術館は常設にもクレーが5枚くらいあります。
そして日本画のコレクションがたくさんある・・(これは別途説明します。僕はちょくちょく遊びに行ってます。)

日本の洋画黎明期の名作もたくさんあって(美術検定に出てきそうな^^)
しかも、北の丸公園などのまろやかデートスポットに絡められるお勧めロケだと思う。

クレー展覧の話に戻ります。
ショップではちょっと我慢しました。
これ買おうかなという作品がクリアファイルとかになってなかったんで^^ 
趣味っていろいろ・・クレーだと有名なのが一部でかつ多作なのでほしい作品がグッズになってませんよね。

あ、天使シリーズのアクセサリ(気まぐれ天使とか・・)何個かみつけました。
おととしの展覧の売れ残り?^^本展にはいっさい天使シリーズなし。 (←これ注意)

かわいいけど・・・高い・・男がつけてもかっこわるいから断念。
このやさしげな天使とあの闇が同じ人物の創作とはねぇ・・・

クレーの創作態度がよくわかるおもしろい展覧会です。
まだな方お勧めですよ^^

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鳳凰と獅子 -サントリー美術館- [展覧会]

不滅のシンボル 鳳凰と獅子 @サントリー美術館(六本木ミッドタウン内三階)
に行ってきました。(この間の日曜です^^ 模写が続かないので記事のネタに展覧会行ってきた話しでもいいかなと思って・・)
↓これです^^
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol03/index.html

7月24日までやってます。

あんまり期待してなかったんで思いついたように前売りもなにも買わずに行きました。

正規の値段はらったら、次にベネチアグラスの展覧会、その次の南蛮屏風の展覧会のどっちかで使える
招待券ももらえました。サントリー美術館ってお得^^。コレクション少ないから苦労してるんだろうか・・・

朝早く一杯見たい人はミッドタウンは11時からしか開かないので
以下のリンクみてくださいね。
10:00-11:00入り方は以下のリンクをご参考に
http://www.suntory.co.jp/sma/access/access2.html


さて展覧会ですが・・・

日本画美術という一面となんだか学際的な角度から
鳳凰、獅子の図柄の変遷を追いかけられるとても興味深い展覧会でした。

入口には彫刻の狛犬があります。これも獅子なんですね・・・。

獅子は仏教的に魔物から人々を守ってくれる動物なのだそうです。
お寺の入り口に「あ」と「うん」の顔して二匹対でいますよね。
獅子舞の面やだんだんと牡丹の花とセットで描かれることになったとか
そんな図柄の変遷が丁寧に描かれてました。

蒔絵とか刺繍とか、歌舞伎の連獅子とか
そして西洋人(オランダ)が写生した絵をみてリアルな大和絵でライオン描いた人が現れたり
いろいろと面白いものが見れます。

獅子の方では
狩野永徳の二匹の獅子の絵(これ・・国宝でも重文でもないんだ・・・もっと貴重なものかと思った^^)
が見れました。初です。
豊臣秀吉が毛利攻めの時、毛利輝元に送ったと聞きました。
大きくて前からいざなうように導く獅子とそれについていく獅子・・・
これを見て、毛利が帰順したとかなんとか・・


近くでみると模写をミニチュアでやるのは難しいなと思いました。

もともと六曲一隻だったようですが10畳くらいの広い部屋の壁いっぱいくらいにかなりデカイ
絵です。
獅子のタテガミは緑に渦巻いてぐりんぐりんに迫力ある。足からも尻尾からも胸からもモジャモジャと生えていて
その渦は金泥で協調されてる。
まわりの岩や木の肌もこの大きさならではのかすれた墨やぼたっと筆で落とした墨で表現されてて
ミニチュア模写では絶対無理な世界。
・・・でもいつかこれの模写も描くかもしれません^^

さて永徳のひ孫に常信という人がいるそうですがその人が後から左にもう一つ六曲一隻を加えて
合わせて六曲一双としたそうです。

その横にあるコメントが「ひ孫が付け加えた左隻と永徳の右隻は画力の差があって・・・」みたいに
なんか常信がかわいそうになるような(どっちが下手とは書いてないがなんとなくそう思える)
書き方がされてる。

常信はにゃんこみたいなとらのような獅子でぴょんととんでる。
ユーモラスでかわいいようにも思うけどダメなのかな・・・

狩野山楽とかもありました。獅子ですが・・・この人は永徳に似てると思いました。タテガミの勢いとか
狩野派は江戸と京都に別れ、関ヶ原前後にどちらの政権が残っても生き残れるようにしたのだと聞きます。

山楽は京狩野という方になりましたが、永徳の画風はこっちの方がよく引き継いでると言われてます。
僕もこの展覧会で実感しました。

獅子は自分の子を谷に突き落とす・・みたいな絵もありました。(歌川国芳)
うーんかわいそうだ&その獅子はいまいち強そうでもない。

仏様が馬に乗るみたいにのってる獅子とか・・いろいろとイメージの膨らむ絵が多くたのしかったです。



さて鳳凰・・・中国では貴人が生まれるときに現れる吉祥の鳥なのだとか・・
へぇ・・・しりませんでした。勉強になりました^^

鳳凰は平等院のものを複製したものや、古く中国で作られた鏡に彫られたものとか
リンク先にある狩野探幽の鳳凰がありました。
どれみても思うんですが・・頭がでかくて・・・鶏みたい^^
目が細くなってて怪しげな目つきのクジャクみたいな羽を持つのが
高貴な感じしますね^^


僕は見逃しちゃったんですが、有名な伊藤若冲の四角いタイルを張り合わせたかのような
(白い象とか、かかれてる南国の絵のようなの・・)も来てたみたいです。(これにも鳳凰があったらしい。)
見たかったな・・・

でも若冲の水墨画の鳳凰(&鷹とか鶴とかの鳥6種の作品)がみれました。
僕が印象残ってる若冲は極彩色で雪がどろんとしてて赤と藍色が目に飛び込んでくる
ような鶏とかなんだけど・・・(あ、そうそう若冲の鳳凰図も来てたらしい・・見逃しました。)

この水墨画の若冲は、たとえば鶴の体などはひと筆でぐるんと描かれてて細密というよりは
勢い・・・本当に若冲・・・って感じがしました。
しかし形をとらえるセンスはさすがの若冲です。写実派でない絵もそのまま描き続けてほしかった気がしました。

鳳凰は蒔絵の作品(書台と硯箱とか)が綺麗でした。
蒔絵の箱・・なんかほしいな・・とても自分の道楽で買えないので作ってみようかな^^
複製画でなくてオリジナルでやってみたいな。


全体の展示からよみとったこれらの二つの図象の変遷の流れは

獅子(ライオン)と鳳凰は想像の世界で図柄が定着してたけど
獅子は「強い」⇒「美しい&めでたい」⇒「もう一回実際のイメージに即して強い」と
印象が変遷して
鳳凰は想像の生き物としてどんどん固まって行ったようですね。

教訓ですけど美術展は会期中に作品が入れ替わったりするので
目当ての作品がいつ入るのかみないとだめだなぁと思いました。

僕のブログでも気になる展覧会は名作の展示期間を併記してご紹介しようと思います。
(東京に住んでるので関東近辺の情報になると思います。)
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